恋愛イデアル続編
高層天気図
[高層天気図]

長月遥は部屋の書庫をみる。
小説や天文資料、パソコンなどだ。

パソコンはクロームブックを採用していた。ブログに細かな日記や読書記録を書き込む。

天文資料を読む。たとえば火星の極冠の氷がドライアイスだとか、かつて地球の海が大気中の二酸化炭素を吸収し炭素は炭酸塩鉱物となり、だいたい375気圧あった大気は1気圧にまで減圧した、とか。

長月遥は集めた高層天気図の画像ファイルをクロームブックを使い管理をしていた。高層天気図は世界中の気象機関がラジオゾンデを飛ばし毎日二回、定時に集めているものだ。高層天気図は、気圧配置よりも明らかに天気を掴みやすい。

長月遥の夢はデータを管理することである。その集めたデータが未来や地域に向けて何か役立てばいい、と漠然とそう考えていた。
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