恋愛イデアル続編
秋は鍋物のはじまり
[秋は鍋物のはじまり]

「秋だなあ」とイデアル。通学路の傍らでそれを聞く親友の長月遥。
街では秋風がふく。

日差しが温かい。いつもの通学路を徒歩で歩く。

「こういうときは滋養のいいものでも食べて運動して、デトリックスしないとね」
「そういえば今夜は橘家でカレー鍋らしい」
「いいですね。それ」
秋風が道のすみに植えられた木々をゆらしていた。
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