Tears

その次の日、恭平は帰らぬ人となった。



後で話を聞いたら、彼は治療できないほどの癌だったそうだ。
若いから進行もはやく、夏の時点で余命は半年と言われていた。
本当であれば、2月にはもう...と言っていたが、

『あいつが、大学生になるまでは絶対に生きる...』

そう言っていたようだ。
安らかに眠る恭平の顔を見ると、どうしようもない気持ちが込み上げてきて、自分が自分じゃ居られなくなるくらいに、泣き喚いた。
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