Tears

『雪城先生、』
「お、お疲れ様です」

ちょうど男子部屋から戻ってきた松村先生が荷物をまとめていた。

『これ、買っておいたんですけど、良かったらどうぞ』

と言われて渡されたのは冷たいミルクティー。

「ありがとうございます。あ、お金…」
『いいですよ、僕が勝手に買ったので』
「でも、」
『いいんです。気にしないでください』

と言われてしまい、渋々財布をしまう。
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