Tears
『涼しくて夏にはうってつけですね、』
にこ、と笑う先生に少しだけ胸が高鳴る。
顔が赤くなっても暗いからバレないかな、なんて心配をしていると、
『男子部屋はうるさかったですよ、特に秋元たちが枕投げとかしてました』
と松村先生は話を続ける。
「枕投げ!?元気ですね…」
『女子部屋は静かでしたか?』
「うーん、でもそこそこ声が聞こえたので多分みんなで恋バナとかしてますね笑」
『あー、ありそうですね笑』
夜空を見ながら、蒸し暑いはずなのにどこか涼しい風に2人で当たっている。
しかも学校で。
こんなロマンチックな情景があっていいのか。