君は無垢なフリをして───本当は野獣。
――ゴッッッ!!!
「《だっ!》」
「人がいない間にくっちゃべってんじゃねぇぞ、架琉。」
「《だからって殴る必要はないだろ。》」
「つか、いつまでいるつもりだよ。」
「《あ?晩飯喰うまで?》」
「…ざけんな。」
上半身裸の中野 神弥が殴りかかろうと拳を振り上げると、ヒョイッと八神 架琉は避ける。
「《俺を殴ろうなんざぁ、百年早ぇよ。》」
「待てコラ。」
「《誰が待つか、バーカ。》」
言うが早いか、八神 架琉はあっという間に消えていった。
…一つ、言わせていただいてもいいでしょうか?
八神 架琉がクールだと言ったのは、どこの誰だったのでしょう。
私には八神 架琉が子供っぽく見えてしかたありません…。