君は無垢なフリをして───本当は野獣。
「ほら!」
そう言って見せられたのは、俗に言うプリクラなるもの。
「《これは…》」
確かに貧乳は顔で男を選んではいないらしい。
「みんなみーんな声が良かったの。でも架琉くんの声が一番!」
そう言って笑う貧乳。
プリクラに写っているのはほとんどいわゆるゴリマッチョみたいな男ばかり。
(そりゃあ、こんな奴らより強けりゃ…フラれるわなぁ。)
「《ふん。》」
面白い。
コイツなら…信じられるかもしれないな。
「《俺が一番なら…付き合ってみるか?》」
「え?!」
よく分かんねぇ生きモンだけど。
「《……友達としてな。》」