君は無垢なフリをして​───本当は野獣。

「ヤだ!」


「《あー?》」



プーッと頬を膨らませる。


「私は架琉くんと家庭を築きたい!」



!!?


話飛びすぎだろ!



「うっふっふー。私のベッドで寝てるのが運のつき!うりゃ!」


「《うおっ?!》」



フリルのついたパジャマを着た貧乳が俺の上に落下。

が、落ちる直前に貧乳は俺を避ける。


結果。



「うひぃー…痛いよーぅ。」

「《ぶはは、バーッカ!》」


壁に後頭部を強打し、踞っている。


あー…


何か可愛いヤツ。



「《しゃーねーからコレ、応急措置、な。》」






ちゅっ






「《…おい?》」


「は、初ちゅーが架琉くん…」



固まっている貧乳に言えば、耳まで真っ赤にしてそう言う。


このちびっこ、野獣的な時あるけどかなり無垢みてぇ。
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