君は無垢なフリをして───本当は野獣。
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――「ん…」
何か、凄く心地いい。
何だろ…この温かいの…
……ん?
温かいの?
「ひゃっ!」
目を開ければ、神弥のドアップ。
あまりに近くて、思わず変な声が出てしまった。
「んー…花菜…」
むにゃむにゃと口を動かす、神弥。
「ふふっ。」
何だか小さい子みたいで可愛い。
そっと、神弥の髪に触れる。
うわ…っ
よく見たら髪も亜麻色だ…っ。
「うひっ、くすぐってー…」
またしてもむにゃむにゃと寝言。
……でも、神弥って本当綺麗。
この子が私の彼氏だなんて…嘘みたい。