君は無垢なフリをして​───本当は野獣。

｢けどもう誤解も解けたから、花菜に気持ちをぶつけられるんだってさ。ま、俺がいる限り無理だけどな。｣



そう言った神弥はシシシと悪戯っ子の様に笑った。


｢ねぇ、架琉くん…私ってちんちくりん？私じゃ架琉くんに釣り合わない？｣



よよよ、と効果音がつきそうな程、シュンとする綾香。


綾香…愛瑠ちゃんに言われたの、本気で気にしてたんだ…



｢《お前がちんちくりんなら、アイツはちんちくりん以下だ。気にすんなよ？》｣



……何だか優しい八神 架琉って気持ち悪い。


気持ち悪い八神 架琉は綾香の頭をポンポンと撫でている。



｢くははっ！架琉はちっこいのにデレデレだなっ。｣

｢《…お前には言われたくねぇ。》｣


｢【俺はどっちもどっちだと思うけどな。】｣


｢｢《……。｣》｣



……………………………。


｢え？！｣


｢あれぇ！？崇大(ﾀｶﾋﾛ)くん？！｣