君は無垢なフリをして​───本当は野獣。
突然の来訪者に、一同驚きを隠せず。



「《なぁ、崇大って?》」


「あぁ、花菜の弟。俺たちの2コ下でクソ生意気なシスコンヤローだ。」


「【シスコンじゃねーっつーの。】」



おぉ。


180cmばりの身長の奴らが並ぶと、圧巻だ。



「つーか何でテメーが大学内に居やがるんだ、花菜弟。」



若干崇大を見上げながら、神弥は言う。



「【別に俺が何処に居ようとお前にカンケーねぇだろーが、誑し。】」


「ホンット口の減らねぇヤローだな。」



神弥と崇大は睨み合う。



「止めなさいよ、あんたら。会った瞬間に喧嘩なんて、子どもと一緒だわ。」


「そぅだよぅ、中野くん、崇大くん。しかも崇大くんはシスコンで間違いないんだから。」


「【!?】」



綾香の言葉に、崇大は傷ついた顔。

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