君は無垢なフリをして───本当は野獣。
――山崎 花菜、20歳。
青春を謳歌している大学2年生。
髪はショートカットに近いボブ。
背が他の子よりも高くて、怒ると少しだけ口が悪くなるし腕っぷしが強いから、いつの間にか“男女”って呼ばれてた。
「…合コン、か。」
人見知り、なんて嘘。
ただ、行きたくなかっただけ。
だって、行ったら会ってしまうかもしれないから。
桜舞い散るあの日に出会った、あの綺麗な男の子。
入学式で見かけて、一目惚れをした。
合コンには1年生も来るらしいから。
あの男の子に“男女”な私で出逢いたくない。
そんな想いがあって、いつも映ちゃんの誘いを断っている。
――「花菜ちゃん!」
正面から、小さい女の子が駆けてくる。
バッと大きく両手を広げて、私に抱きついてきた。
青春を謳歌している大学2年生。
髪はショートカットに近いボブ。
背が他の子よりも高くて、怒ると少しだけ口が悪くなるし腕っぷしが強いから、いつの間にか“男女”って呼ばれてた。
「…合コン、か。」
人見知り、なんて嘘。
ただ、行きたくなかっただけ。
だって、行ったら会ってしまうかもしれないから。
桜舞い散るあの日に出会った、あの綺麗な男の子。
入学式で見かけて、一目惚れをした。
合コンには1年生も来るらしいから。
あの男の子に“男女”な私で出逢いたくない。
そんな想いがあって、いつも映ちゃんの誘いを断っている。
――「花菜ちゃん!」
正面から、小さい女の子が駆けてくる。
バッと大きく両手を広げて、私に抱きついてきた。