君は無垢なフリをして​───本当は野獣。
でも。


いくら神弥が帝ちゃんを受け入れてくれないからって。


どうしてそこまで…



「アンタが神弥くんに追い出された日の前の日、私は神弥くんに会いに行ったの。……凄く、驚いてた。」


近くの壁に寄りかかりながら、話す。



「アンタと別れて付き合ってって言ったら、嫌だって。私が今までどんな状態だったか話したら…お前に辛い思いをさせててゴメンって謝られた。だけど、ね。」


「!?」



いきなり私を突き飛ばした帝ちゃん。



「アンタに心底惚れてるから、私とはもう付き合えないって!

神弥くんが私と付き合ってくれないなら、私死んでやるって…言っても、それでもアンタがいいって言われた!」
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