君は無垢なフリをして───本当は野獣。
secret memory -TAKAHIRO-
「なぁ。崇大って、好きな女っていんの?」
「【あぁ?】」
昼休み。
高2になって仲良くなった神崎が、食後の林檎を頬張りながら聞く。
「つーか、お前女を好きなの?」
「【どういう意味だよ。】」
「まんまだろ。だってお前…どんなに可愛い子だろーがどんなに美人な子だろーが、フるじゃん。」
「【あー…興味ねぇから。】」
俺の答えに、神崎は顔を青くする。
「やっぱり崇大は、男が好きなのか?!」
「【馬鹿!違うっつーの。】」
可愛い奴とか美人な奴とかに興味ないってだけで、どうしてソッチに走るんだよ。
「じゃあ…」
「【…居るよ、好きな奴。俺の完全な片想いだけどな。】」
「【あぁ?】」
昼休み。
高2になって仲良くなった神崎が、食後の林檎を頬張りながら聞く。
「つーか、お前女を好きなの?」
「【どういう意味だよ。】」
「まんまだろ。だってお前…どんなに可愛い子だろーがどんなに美人な子だろーが、フるじゃん。」
「【あー…興味ねぇから。】」
俺の答えに、神崎は顔を青くする。
「やっぱり崇大は、男が好きなのか?!」
「【馬鹿!違うっつーの。】」
可愛い奴とか美人な奴とかに興味ないってだけで、どうしてソッチに走るんだよ。
「じゃあ…」
「【…居るよ、好きな奴。俺の完全な片想いだけどな。】」