君は無垢なフリをして​───本当は野獣。
「…架琉はただの幼なじみだよ。で?何が納得いかないの。」



中野 神弥は読んでいた雑誌から目を上げて私を見る。


う…っ


その上目遣いはヤバすぎる…


ってあれ?


私、何で中野 神弥にドキドキしてんの?


…気のせいだな、きっと。



「………あの自己中心的な態度。」



私は中野 神弥から離れた所にあるソファーの上に腰かける。



「自己中心的な態度って…。あれって…架琉の優しさだろ?」


「はぁ?優しさ?あれの何処(どこ)が!」


「…架琉があんな言い方するのは変に期待を持たせたくないからだよ。」


「期待を持たせたくないからって…」



だからってあんなにコスコスに言わなくても…



「っていうか、私も第一印象が巨乳とか、言われ…て…」



確か…


〝神弥好みな顔立ち〟


とかって言ってたような…
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