君は無垢なフリをして​───本当は野獣。
〇中野 神弥は目で「早く来いよ、このヤロー」と脅している。


▼どうしますか?

→逃げる。

→仕方ないので黙って付いていく。



…………うーん。


この場合…


仕方ないので黙って付いていく、が妥当?



「先輩、行きましょう。」



そう言って中野 神弥は私の腕を掴む―――…



――ドキッ…



…え?


今のは…何…?


私はドクドクと脈打つ心臓の上から触れる。


何で急に…こんな…


急激な自分の変化に戸惑う私は、その場に(たたず)む。


と、私が自分たちの存在を忘れているのを良いことに、八神 架琉親衛隊は中野 神弥の脇を抜けて逃げていく。



「あ!親衛隊さん!逃げちゃダメだよ!」



隈取りメイク風綾香が逃げていく親衛隊を引き留めるために、中野 神弥の方を向く。
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