ある冬の日の物語
冬川舞蝶は転校した初日でクラスに溶け込んだ。
さっきまでのことが嘘みたいにクラスメイトとケラケラ笑いあっていた。
蝶子とは似ているが天真爛漫な性格で笑顔が可愛くてクラスの真ん中にいる存在となった。
自分とは大違いで。
自分は蝶子が死んで世界でたったひとりぼっちの気分になって教室の隅っこにいた。
やっぱり蝶子は死んだんだ。
もう蝶子はいないんだと…思い知らされてしまった。
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