ある冬の日の物語



「私知ってるよ。陽斗くんをずっと見てきたもん。陽斗くんが大好きな蝶子ちゃんを失って命を蔑ろにしようとしてる。それに、高校受験するつもりないでしょ」


本音を当てられ言葉が出ない。

誰にも言ったことないのに。


「あ、図星でしょ。だって陽斗くんが私に話してくれたんだよ?このままじゃダメなことはわかってるって言ってたからね」


冬川は優しい微笑みで捉えた。


俺が冬川に話した?

まさかそんなはず…そんなことするはずない。

だけど、冬川は自分がこれからしようとすることを言い当てた。

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