愛情のカタチ 〜宝物〜
「洋太〜!準備できた〜?」
茜が玄関で俺を呼ぶ。
「おう!」
慌てて俺も玄関へ向かう。
手を繋ぎ、家を出た。
今日は俺等の家が完成したので、新築祝いも兼ねて皆で集まるのだ。
俺の実家は、旧家の建設会社だ。
親父が今社長として働いている。
俺も、子供が出来たら親父の跡を継ぐという約束で郵便局に就職したんだ。
「楽しみだね〜!」
「家具とかも少しずつ運ばないとな!茜と赤ちゃんが帰って来る頃には、完璧に引っ越しとかなきゃだしな。」
俺、今絶対顔デレデレしてるな…。
最近幸せ病が流行っている、俺。