愛情のカタチ 〜宝物〜
「おっ!来てるか!」
義夫さんと葵さんの声が玄関から響いた。
「なぁに、茜!どうせ興奮して、洋太くんを困らせてたんでしょ!」
さすがお母様!(笑)
「違うもーん!」
膨れる茜。(笑)
どう見ても俺が茜の体を支えながら階段を降りてれば、想像がつくだろッ!
「洋太。家具はいつ運ぶんだ?」
「ええ、休みの日に一気に行こうかと思ってます!」
「俺も休み取るから言えよ!」
「ありがとうございます!」
義夫さんは、鼻歌混じりでスタスタと新築の家を歩き回っている。
「こんにちわぁ〜!」
母さん達が来たみたいだ。
「おお!洋太!どおだ?!気に入ったか?」
「はい!素敵なお家です!」
俺より先に茜が叫んだ。
「そーか、茜は気に入ってくれたかぁ〜!」
親父よ…顔緩みすぎだっつーの!
「茜チャン。お腹の子は順調?」
「はい!順調にスクスク育ってます!」
「コイツ、良く寝るから赤ちゃんと一緒にスクスク育ってんの!(笑)」
「ちょっと!どういう意味よ!?!」
茜が怒る。(笑)
皆がドッと笑い声を上げた。