愛情のカタチ 〜宝物〜
ん?
さっきから、お腹の調子が…。
少し顔を歪めたあたしにママが気付いた。
「どうしたの?チクチクする?」
「うん。何か、お腹の調子が…。少し痛い…。」
「陣痛ね。」
冷静な真紀子さん。
「そうね、感覚が10分置きになったらタクシーを呼んで病院に行きましょう。」
ママがシッカリとあたしを見て言った。
真紀子さんが病院に連絡をしてくれた。
あたしはリビングのソファーで、たまに来る陣痛で時折汗をかいていた。
「ん〜、何かさっきより痛い!」
何か急に下っ腹がキュゥッてする感じが…。
「うん、よし!タクシー呼びましょう!」
真紀子さんが携帯を取り出してタクシーを呼んだ。