校内1の王子に『恋』しました
『…お疲れ様です』

「クスッやだな〜そんな緊張しなくたっていいのに」

そんなこと言われても…。

わたしと由梨先輩しかいないこの空間はなんだか忽然としている。

「私、遥人のこと好きなの」

えっ

身体が痺れる感覚がした。

「美紅ちゃんよりも私と居た方がいいに決まってる。だから別れて?」

そんなのできるわけない。

『い、いやです…!』

「…ふうん。あーっそ、じゃあ私が奪うから」

そう言って去っていった。
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