校内1の王子に『恋』しました
その質問には応えられずに俯く。

「じゃあ…ちょっと空き教室行くか」



2人しかいないこの空間は静まり返っている。

『…嫉妬してたんです』

「嫉妬?」

コクっと頷く。

『先輩の教室行ったとき、偶然みちゃって…先輩が他の女の人と仲良くしてるの…』

そういうと、心当たりがあったのかハッとした表情を浮かべる。

『嫌だなって取られたくないなっておもったんです…』

徐々に語尾が小さくなる。

「…フッ」
< 231 / 360 >

この作品をシェア

pagetop