校内1の王子に『恋』しました
数秒間、沈黙が流れていた。

先に口を開いたのは成瀬先輩。

「…さっきのタオルサンキューな」

『い、いえ!マネージャーの仕事なので!』

いきなりのことに思わず緊張してしまう。

「マネージャー大変?」

優しく聞いてくる。

『大変ですけど、やりがいがあります。聞きましたよ、今は真白先輩だけだって…』

「そ。全員辞めてった」

『だから私、真白先輩のためにもマネージャーにちゃんとなろうって思います!』

これはさっき葵と決めた。

真白先輩のために正式にマネージャーなろう!って。
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