校内1の王子に『恋』しました
「美紅…平気?」

悲しい気持ちよりも、正直に言ってくれなかったことへの怒りの方が大きかった。

あのまま葵と別れ、家へと帰る。

ガチャッ

帰ると遥人の靴があった。

…もう帰ってたんだ。

「…おかえり、美紅」

『ただいま、遥人今までどこにいたの?』

率直に聞いてみる。

するとあからさまに顔を伏せる。

「…みんなでご飯食べてた」

みんな、ね。
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