校内1の王子に『恋』しました
『で、でも先輩が大変なんじゃ…』

「俺は平気。もう遅いし、何かあったら大変だから送ってく」

『わかりました』

断るわけにもいかず、送ってもらうことにした。

「そういえば、大和のこと下の名前で呼んでたよな」

『あ…はい。大和先輩にそう呼んでって言われたので』

「…そう」

うっやっぱり気まずい!

ただただ住宅街に足音が響く。

「俺のことも遥人って呼んで」

いきなりのことに目の前の電柱にぶつかりそうになる。

『な、な、なんでですか!』
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