校内1の王子に『恋』しました
なんとなく私と遥人先輩の間に気まずい空気が流れる。

そのまま練習が始まった。

「ふぁいとー!」

「…あと5分ですよー!」

『がんばってください!』

私たちマネージャーはテントの下で必死に声を出す。

今日は部活内で試合をしている。

裕也にパスが回ったとき、相手の脚に引っかかり転ける。

ピッピー!

真白先輩が笛を鳴らす。

私は急いで救急箱を持って、裕也のそばまで駆け寄る。

『裕也!大丈夫?』
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