生きていこう。それがいいんだ。
霊視刑事 星野ヨシヒト
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予想通りと言ったらなんだけど・・
見事に捜査は難航した。
県警とセイズ署の合同捜査。
被害者 立石カズマさんへ恨みを持つ人間の洗い出し。
“仕事もろくにしていないのに給料だけは高い”
“腫れ物に触るように接してた”
確かに、職場の評価はあまり良いものじゃなかった。
だけど良くも悪くも仕事をしていないから、誰かと対立することは無かったというか・・
居ても居なくてもどっちでもいい存在だから、恨みは買う人物は浮上しなかった。
“とにかく羽振りが良いんですよぉ”
“太客がいなくなって悲しいですよぉ”
確かに、夜の街の評価はかなり良いものだった。
だから店側とトラブルを起こす事もなく、
むしろお得意様として丁重にもてなされ、
キャストの女の子達との揉め事もなく、むしろお金を持ってるという意味でモテモテで、
“売上が減るから”と、
みんながその死を嘆いていた。