生きていこう。それがいいんだ。
シズカ
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「・・・ハハッ。“安っぽいなんちゃら”にありがちな展開になったね。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「でも今夜はなんか・・シズカが来そうな気がしたんだよねぇ~。」
「・・・・・・。」
「・・あ!ひょっとしてシズカもそう思ったから来てみた?」
「調子に乗らないで。買い物したついでにちょっと覗いただけだから。」
「また万引きしてきたの?」
「・・・・・もうやめた。」
「え・・・・。」
「このエコバッグに入ってる物はちゃんと全部レジで精算してきた。」
「おぉ~・・一体どういう心境の変化?」
「ねぇタケル。」
「うん?」
「お願いがあるんだけど・・・。」
「どうした?」
「タケルって大学出てるんだよね?」
「名前は伏せるけど、こう見えても東京の結構良いところ出身だよ。
それがどうしたの?」
「まだしばらくは危険だから、馬鹿息子のほとぼりが冷めてからでいいんだけど・・。」
「・・・・・・・。」
「・・・家庭教師・・・・
やってくれないかな・・?」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
「嫌なら別にいいんだけど・・。」
「・・・・・そっか。
シズカは変わろうとしてるんだね。」
「・・・・・・・。」
「もう盗撮もやらない?」
「タケルが憎んでる性犯罪にはもう絶対に手を染めない。・・誓う。」
「殺人バディの後は生徒と教師か・・
うん、悪くないね!」
「・・・・・・・・。」