生きていこう。それがいいんだ。
霊視刑事 星野ヨシヒト
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「ゴホッゴホッ!
一応それっぽい物は作れましたね。」
「やっぱり仲間の力は偉大です。」
かなり時間は掛かったけど、関本主任が派遣してくれた皆の協力もあって、
県内中のお店を一軒一軒回って、
ひとまず購入者のリストは出来上がった。
・・・リストと言っても、店員さんがその客の個人情報を知ってるはず無いから、
記憶の範囲や当時の店内防犯カメラから、
“性別”、“○歳ぐらい”、“雰囲気こんな感じの人”といったアバウトな情報しか無いけど・・。
「ここからどうやって当たりをつけますか?」
「“分かっている事”から省いていきましょう。まずは女性をリストから外してください。」
「了解です・・・って言っても、
一人しか除外できないからあんまり変わらないですけど。」
「次に、恰幅が良い体型者は外してください。
身体的な特徴があったら、いくら防備していたとはいえ立石氏が覚えているはずです。」
「了解です。じゃあ推定身長180㎝以上の人も一緒に除外します。」
「次に、高齢者は外してください。
私の経験上、このような迅速且つ完璧な犯行を犯す被疑者は大体が50代以下です。」
「了解です。じゃあ推定年齢60歳以上のちょい悪オヤジライダーさん達は除外します。」