生きていこう。それがいいんだ。
「何人まで絞られましたか?」
「・・・・35人です。」
「・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・。」
「・・・星野君・・・・。」
「はい・・・。」
「ぎゃふん。」
「いやいや!
諦めるのはまだ早いですよ・・!」
「もう一つぐらい特徴があれば良いんですけどね・・・。」
“ブー!ブー!”
梅田課長すらお帰りになられて、自分達で煎れたお茶を飲む深夜のセイズ署。
僕と豊川さんしか残っていないと思われたけど・・長くん?
スマホの画面に表示された着信相手を豊川さんにも見せて、スピーカーにして電話を取る。
「もしもし星野です。」
<っしゃーオラァーー!!!!!>
「「!?」」
開口一番・・今までに聞いたことの無い“チャラ雄叫び”が聞こえて、
豊川さんと共にビクッとなる・・。
「え・・ど、どうしたの?」
<テツさんも一緒にいますか!?>
「はい。私もいますよ。」
<“何でもいいから”の、
“何でも”を見つけたっすよ!!>
「ホント!?なにを見つけた?」
「やはり君は努力型天才鑑識官でしたね。」