生きていこう。それがいいんだ。


各お店から借りた防犯カメラ映像をもう一度見直す。

商品を取る手。
財布からお金を出す手。
・・ふっと現れる癖。

そこで伸ばされる手は・・
もれなく利き手のはず。


「右利きだと思われる人を除外します。」


「35人から何人に絞られましたか?」


「・・・・・・・8人です。」


「十分ですね。明日からこの8人について、更に深掘りしていきましょう。」


「はい・・!」



「ゴホッゴホッ!
今日は遅いので続きは明日にしましょう。

私は一本吸ってから帰ります。」


「はい。お疲れ様でした。」




時計の針が3時を回る頃、

今から帰って3時間だけ睡眠を取って、
朝からまた仕切り直すということで、

豊川さんは屋上へ。僕は帰る前に、長くんに会いに行こうと鑑識班の作業場へ・・


・・と思ったけど、
尿意を催したのでトイレへと向かう。





「・・・・・・・・・・・。」


・・・と思ったけど、

便意も来そうな気がしたので、小便器の前で降ろしたチャックを再び上げて、

個室へと入った後改めてベルトを外して便座へ座る。



・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・・・


・・



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