生きていこう。それがいいんだ。
「・・申し訳ございません。ご報告できるような手掛かりはまだ見つかっていません。」
「そうですか。」
「・・・・・・・・・。」
「では“交換”ではなく、“無償”で私からの情報を提供しましょう。」
「・・・・・?」
「・・・【藤堂ミホ】・・・。」
「・・・・・・誰ですか・・?」
「この女性について調べてみてください。
もしかしたら被害者に恨みを持つ人物が浮上するかもしれませんよ。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・。」
「板尾警部。その情報はど・・。」
「星野刑事。3回目の繰り返しとなりますが、
私は君達の情報の出所については気にしません。」
「・・・・・・。」
「だから君も同じ様に振る舞って頂けると嬉しいですね。」
「・・・・分かりました・・。」
「ではお先に失礼します。0時を回っているのでもう“明日”になっていますが、
明日からもお互い被疑者逮捕へ向けて頑張りましょう。」
音も無く現れた気配が・・
また音も無く消えていく・・・。
「・・・藤堂ミホ・・・?」
ウォシュレットで洗浄した後、
一旦帰って3時間寝ようと思ったけど、
完徹する覚悟で、
再び刑事課のデスクへと戻っていった。
第8章 完