生きていこう。それがいいんだ。


『あいつは犯人じゃないのか・・?』


「はい。こちらで調べた結果、
タケルさんは犯人ではありません。

彼にあなたを殺害するのは絶対に不可能です。」









―――――― 


『家に掛かってきた無言電話は・・
あいつじゃなかったのか・・。

一瞬だけ帰り道に誰かの人影が曲がり角で見えたこともあったけど・・・。』


「いずれにしても、
真犯人が別にいると断定して、

先日あなたも協力してくれた“ヘルメット”の線から捜査を再開しています。」


『・・・・・・・・なぁ星野・・。』


「はい。」


『・・・俺を信じてくれるか・・?』


「・・・どういう事ですか?」


『あの時、俺を刺したのは、
あの女の兄貴だと思い込んでた・・。

だから・・・お前らにも・・
【嘘】をついた・・。』


「え・・・・・・?」


『・・・・・・・・。』


「なんですか・・?

“心当たりが無い”が・・あなたのついた“嘘”じゃなかったんですか・・?」

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