生きていこう。それがいいんだ。


「私のこと・・12個も下の・・まだ成人にもなってない子供だと思ってるんでしょ?

だからいつもそうやって私の事・・
私の気持ちなんか知・・・・。」


「・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・。」


「・・・タケル?どうしたの?」


「・・・あらら~・・・・
・・見つかっちゃったか・・・。」


「え・・・・・・?」


いつものようにベンチへ座る私の前に立つタケルが・・

私の目じゃなくて、
公園の出入り口に視線を向け・・・



!!!?


「シズカ・・ひょっとして尾行されちゃったかな?」


「ウソ・・・・・?」


・・・視線の先に・・
いつの間にか人影が一人立っていた・・。


公園内に一つしか無い街灯・・。

影が近づいてくる度に・・
スーツ姿が・・・その顔が・・



「・・・塩ラーメンの人・・・?」


つい数時間前・・
“客”として会った人が・・・・





「夜分遅くにすみません。
黒田シズカさんですか?」


「・・・・・・・・・・・・・。」


「セイズ署刑事課の星野と申します。

そちらのあなたは、
藤堂タケルさんで間違いないですね?」


「はいそうです。」
「・・・・・・・・・・・・。」



「少しだけお待ちください。

まさか黒田さんが走るとは思わなかったので、僕の相棒が完全に置いてかれました。

危うく僕も見失うところでしたけど・・。」



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