生きていこう。それがいいんだ。
しばらくすると・・・
もう一つの人影が・・
人影越しでも・・・・
ここまで早歩きでやって来て、
今にも死にそうにゼェーゼェーと息を切らしていると分かる・・・
「・・・小ライスの人・・・・。」
「あ~お待たせしました星野君。」
「思ったより早かったですね。」
「もう尾行はこりごりです。」
「シズカ・・・・。」
「・・・・私のせいだ・・。」
「違うよ。全部が俺の責任だから。」
刑事2人・・・息を整えて・・
私とタケルと向かい合う・・・。
「ゴホッゴホッ!星野君と同じく、
セイズ署刑事課の豊川と申します。」
「「・・・・・・・・・・。」」
「まずは黒田シズカさん。
私達があなたの前に現れた事について、
何か心当たりはありますか?」
「・・・・別に・・無い・・。」
「では藤堂タケル君。
黒田さんとは一体どういうご関係ですか?」
「・・・・・・・・・・・・。」
「適当な嘘もつけず黙秘するということは、
あなたが黒田さんを操って、立石氏を殺害したと考えてよろしいですか?」
「・・・・・・・・・・・・。」
「待って・・・待ってよ!
タケルとはたまにこの公園で会ってた、
ただの友達だよ!
知り合ったのも最近だし、
別に何も悪い事はしてない・・!」
「ゴホッゴホッ!黒田さん。
タケル君と共謀して、立石大臣の馬鹿息子をあなたが殺したのではないのですか?」
「・・・・証拠はあるの・・・?」
「・・・・・・。」
「私とタケルが友達だからって何・・?
タケルが恨みを持つ人を、
私が殺した証拠でもあるの・・?
セイズ署の刑事は、“タケルの知り合い”っていうだけで私を犯人扱いするんだ?」
「・・・・・・星野君。
これで事件は解決です。」
「・・・・はい・・。
“この人が犯行を犯したとしか思えない”
・・・・状況証拠が揃いました。」
「何をブツブツと言ってるの・・!?
私を捕まえたいんなら・・
ちゃんとした証拠を見せてよ!」