生きていこう。それがいいんだ。
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「お兄ちゃんなんて大っ嫌い!!!」
「ちょ・・ちょっと待ってくれミホ~!」
「!!!!」
「悪かったって・・!
いや・・つい魔が差したというか・・
押し寄せてくるレポートの嵐に疲弊して、つい糖分が欲しくなって・・!」
「だからって私のプリン食べることないじゃない!!?
今日のお風呂上がりに食べようと楽しみにしてたのに!!」
「確かに濃厚でスゲー美味かった!
さすが銀座No.1って謳うだけはあるね。」
「あれを買うのに並んだ私の1時間半返してよっ!!」
「そう言うと思ってハーゲンダッツ買っといた。」
「・・・・・・え?・・ホント?」
「クリスピーサンド ザ・キャラメル、
ストロベリーカップ、
ミホの好きなツートップだぞぉ?」
「わぁ~!ありがと~!」
「・・・・・・ふぅ~・・・。」
「ってこれ買ってくる余裕あるんなら、そこで自分用の糖分買ってこればいいじゃん!」
「・・あ・・バレた?いやぁごめん。
銀座No.1のプリンに前から興味あったんだけど、
さすがに1時間以上並ぶっていうのはどうもなぁって思ってたら、
冷蔵庫にいつの間にか入ってたからお、ラッキーって思っ・・」
「!!!!」
「ちょ・・待った!
ホントに悪かったって!!」
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「タケル・・・もういいのか・・?」
「うん。部屋に独りでいると多分自殺するから、大学にいたほうが多分自殺しない。」
「そっか・・。」
「・・・・・・・・・・・・・。」
「とりあえず・・はいこれ。
休んでた期間のノート取っておいた。」
「・・山本って・・・
良い奴だったんだな・・。」
「俺のこと合コンばっかり行ってる遊び人だと思ってた?」
「うん・・・思ってた。」
「あ・・あのさタケル・・・。」
「・・・・・?」
「・・ただの噂だと思うんだけどさ、
知り合いの慶應通ってる先輩が変な事言っててさ・・。」
「どんな・・・?」
「毎日のように女食い散らかしてるヤバい二人組がいて・・
“【卒業記念】でなんかデカいことやってやる”ってスゲー吹聴してたって・・。」
「慶應の4年生ってこと・・・?」
「う、うん。だから周りは、“もしかしてアイツらがミホちゃんを”・・って噂してる。」
「・・・・・・・・・・・・。」