生きていこう。それがいいんだ。
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「お~いミホ~!」
「・・・・・・・・・・・。」
「偶然だね~。今日はバイト早上がり?」
「・・・・・・・・・・。」
「・・あれ?・・・・
え・・え~っと・・・。」
「お兄ちゃんとはもう一生口聞かないって決めたから。」
「あらら~・・・。」
「一生プリンの怨念で呪ってやるから。」
「ハハッなんかメルヘンチックな呪いだね。」
「テレビでも何回も紹介されて、もうあそこのお店2時間以上並ばなきゃいけないんだよ?
あのプリン食べるまで絶対に許さないから。」
「あ、じゃあ買ってきたから許してくれる?」
「※△■■◇×!?」
「ハハッちゃんと日本語でビックリしなよ。」
「◎◇■☆・・並んだの!?」
「ギリギリ3つ残ってたから、
ミホに1つあげるねっ。」
「さっすがお兄ちゃん!ありがと~!」
「・・・ふぅ~・・
これで一件落着・・。」
「・・・って!何ドサクサに紛れて自分2個食べようとしてるの!?」
「・・・あ、バレた?」
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「あぁ。そいつらの話はオイラも聞いたことあるよ。」
「高松さんの耳にも入ってるって事は・・相当な連中って事ですか・・?」
「ドラッグ、ハメ撮り、準強姦・・
思いつく悪行全部やってる、随分と派手にやらかしてるらしい2人組だ。
ただ証拠が無かったり、“合意の性行為だった”っていう証言が取れて、
警察に捕まらないらしいねぇ。」
「・・・ミホの事件にも絡んでると思いますか・・?」
「・・・うっし。
ちょいとオイラのほうで調べてみる。
警察の出方をしばらく静観してたが、
全く動きがねぇのが気になる。
もしその二人組の犯行なら、ようやく逮捕出来るまたとないチャンスだってのによぉ。」
「すみません・・高松さんしか頼れる人がいなくて・・。」
「良いってもんよ。
オイラが求めてるのは、悲壮感記事が吹き飛ぶぐれぇのスキャンダラスだからな。」