生きていこう。それがいいんだ。


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<おはようございます。>
<おはようございます。>


<10月12日 火曜日、
モーニング情報ライブの時間です。

え~冒頭VTRでもご覧頂いた通り、

白昼堂々の暴漢。そして警察官の勇気ある発砲に賞賛の声が殺到しています。>


<はい。昨日正午過ぎ、

夜の営業を控え、静寂が包まれていた歌舞伎町で突如、

“男が刃物を持って暴れ回っている”
と通報がありました。


男は、駆けつけた警察官の説得にも応じず、

帰宅途中だったキャバクラ店勤務の女性へ襲いかかろうとした為、

警察官が所持していた拳銃で発砲。

男はそのまま病院へ搬送されましたが死亡が確認されました。>



<男の名前は【高松コウジ】

現在、詳しい身元も含めて警察が捜査を進めています。>



<え~今日のスタジオには元検察官で弁護士の東山先生にお越し頂いています。

先生、よろしくお願いします。>


<よろしくお願いします。>


<いやぁ~まずは・・高松容疑者が襲いかかろうとした女性に怪我が無くてなによりですね。>


<そうですね。警察から発表があった当時の現場の状況を見ても、

高松容疑者への拳銃使用は妥当であったと考えられます。>

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「あのすみません。
週刊モアイの人ですか・・!?」


「・・・あんたは誰?」


「・・・・・・・・・・・・。」


「名乗れねぇ奴が週刊誌記者に近づくな。」


「高松さんについて教えてください!」


「おま・・!バカ!
その名前を大声で出すな!!」


「高松さんが暴漢なんて・・
絶対にありえ・・!」


「ちょ・・ちょちょ!
とにかくこっち来い!!」





「・・・・・・・・・・・・。」


「・・よし、誰にも見られてねぇな。

お前・・どこの誰か知らないけど、
あんまり高松さんの事を嗅ぎ回るな!!」


「・・・・なんでですか・・!?」


「ニュース見たか?」


「だから・・納得できないからここに来たんです・・!」


「いいか?
どこの局も【映像】が無かっただろ?

白昼堂々の歌舞伎町だぜ?
今時みんな携帯持ってるんだぜ?

・・1つぐらい“視聴者提供”の映像があってもいいだろうに。

お陰で、全てが警察の“記者発表”の中のストーリーになってる。」


「・・・・・・・・・・。」


「極めつけは、
高松さんが襲おうとしたキャバ嬢だ。

一応ウチでも探ってみたけど、そんな女はどこにも存在しなかったよ・・。」


「じゃあ・・高松さんは・・!?」


「お前大学生か?だったら世の中知らねぇ坊ちゃんかもしれないが、

【白い力】が発動したんだよ・・。

高松さんは手を出しちゃいけねぇ所まで行き着いちまったんだ。

悪い事は言わないから、
もう二度とその名前を口に出すな。


いいか?“白い力”には誰も勝てない。

高松さんみたいに“最悪の犯罪者”として、
家族親戚にも迷惑かける事になるぞ?」



「・・・なんだよ・・それ・・・。」




























 


 


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