生きていこう。それがいいんだ。
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「あかあか!
ミホ、あかのふうせんがいいの!」
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あと・・一人だから・・ミホ・・。
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「ほいくえんで、せんせいがよんでくれたほんで・・かさのおばけがでてきたの・・。」
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・・・もうすぐ全部終わるから・・・
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「プリンと可愛ぃ~妹、
どっちが大事なの!?
ぜっっっっっったい許さないから!!」
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あの角を曲がって・・
もう少しだけ歩けば・・
アイツがいるから・・
こんな真っ昼間だったら・・
アイツは一人で居るから・・
この時間なら・・
トラックが多く道路を行き交って・・
死角を縫って・・
一気にガードレールを跳び越えて・・
反対側へ渡って・・
一気に刺し殺せるから・・・
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「◎◇■☆・・美味しぃ~~!!
お兄ちゃんマジ神~!!」
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アイツを殺したら・・・
俺もすぐそっち行くから・・・
・・・地獄から・・
天国に居るミホのこと見上げて・・
・・・あの時・・
迎えに行かなかったこと・・
助けてやれなかったこと・・
独りで・・苦しませて・・
怖い思いさせてしまったこと・・
・・・ずっと謝り続けるから・・・
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「梅酒ってジュースみたいだね!
お願いっ!もう一杯だけ~。」
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・・・・立石カズマ・・・・・
・・・・お前は必ず殺す・・・
殺しても殺し足りないほど・・・
・・・お前を殺す・・・・・
・・地獄に堕ちても・・・・
地獄でお前を見つけて・・・
何度だってお前を殺す・・・
・・・あの角を曲がった先・・・・
・・お前の姿を捉えたと同時に・・
・・この両足が駆け出す瞬間・・
それが・・・お前の最ゴ・・・・