生きていこう。それがいいんだ。
「すみませんが、
君は引き続きこの場に残り、
黒田さんを尾行・監視してください。
私も一緒に残りたいところですが、
この身ではただの足手まといです。
先ほどのラーメン屋からの帰りで思い知らされました。」
「あの快足は本当にヤバかったですね・・。
正直・・僕でもギリギリというか・・はっきり言ってあの子のほうが足は速いですが、
でも分かりました。何とか振り切られないように気をつけます。」
「もし、彼女がよからぬ行動に出た場合は致し方ありません。
適当に自分で怪我を作って、
公務執行妨害で逮捕してください。」
「“転び公妨”による別件逮捕・・。
背に腹は変えられないですね・・
分かりました。」
「ひとまず私は梅田課長とお茶でも飲んで待っています。
何かあったらすぐに連絡ください。」
黒田さんが選択するのは・・
自首か・・逃亡か・・。
もうこれ以上・・
何事も起きないことを祈って、
豊川さんと別れた後、公園の出入り口が監視できる場所に留まった。