生きていこう。それがいいんだ。
シズカ
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「・・・・・・・・・・・・。」
『・・・・・・・・。』
何も言葉を交わす事なくベンチへと座った影が・・初めて・・隣に座ってくれた・・。
2人分には少し狭いスペース。
初めて座ったその肩が・・
私の肩と当たり・・
・・そのまま透ける・・・。
「・・・・・・・・。」
『・・・・・・・・・・・・・。』
きっと・・・私から何か言わないと、
ずっとこの無言の時間が続く。
自分から何か言い訳をすることもなく・・ただずっと・・・
私からの言葉を待ちながら・・
ずっと無言で隣に座っていた・・。
「“マスクをして来て”って言ったのは・・そういう事・・・?」
『ハハッ、傍から見たらシズカはブツブツと独り言を呟いている危ない子だからね。』
「ずっと・・“自分が視える人”を探してたの・・?」
『・・・うん。もっと言うと、
“俺の事が視えて、俺の代わりに馬鹿息子に復讐してくれる人”を探してた。』
「・・・・・・・・・・。」