生きていこう。それがいいんだ。


後ろから掴まれた手が回されて・・
・・正面に相対されていた・・・。


ずっと・・その胸を叩いて・・
その頬を叩いて・・・。

ずっと・・その胸に顔を埋めて・・
・・声に出して叫んでいた・・・。




「・・アァァア・・・・
・・・・・アァァ・・・!!」


「・・・・・・。」


「アァァアアアアア!!!!!!」




ずっと・・・何も言わずに・・・
抱きしめてくれた・・・・・。


それは・・母からも・・
タケルからも貰えなかった・・

ずっとこの身が・・
この心が欲していた・・

・・・確かな“温もり”だった・・。










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