生きていこう。それがいいんだ。
「・・スッ・・ヒック・・ウゥゥ・・・。」
「・・・・落ち着いた・・?」
「・・スッ・・スッ・・・・・。」
「この“力”と共に刑事課の一員になって・・たくさんの死者と出会った。」
「・・スッ・・ウゥゥ・・・。」
「事件を通して出会った死者。
事件を通さずとも、
家路の途中で出会った死者。
その人達と話をする度・・
僕は・・強く感じる事があった。」
「・・・・・・・・・・。」
「“生きてる時に、
この人と会いたかった”
“生きてる時に、
この人の力になりたかった”
・・・もちろん・・
今回の立石さんに対しても、
タケルさんに対しても・・。」
「・・・スッ・・・・・・。」
「黒田さんはまだ生きてる。まだ・・僕は本当の意味で“君の力”になれる・・!」
「・・スッ・・別に・・無いがら・・。
あんたが私に出来るごとなんで・・
何も無いがら・・!!」
「・・・・・・・・・・・。」
「安っぽいドラマみだいに・・
“生きてれば良いことあるよ”っで・・
ドヤ顔じで言うんだったら・・
今すぐ離じで・・!
飛び降りざぜでよ・・!」
「・・・・・僕だって・・
死者を好きになったことがある。」
「・・・スッ・・え・・・・・?」
「その女性は・・・
僕がセイズ署の刑事になって・・
初めてこの力を通して向き合った、
最初の被害者だった。」
「・・・・・・・・・・・・。」