生きていこう。それがいいんだ。
最終章
最終章
「・・?何故、血が出ていないんですか星野刑事?」
「・・クッ・・・・・。」
「星野さん・・?星野さん!?」
「まさか【防弾チョッキ】を着ているんですか?」
「・・板尾・・・・・・。」
「板尾“警部”と呼びなさい。
君の上司にあたる立場の人間ですよ?」
「豊川さんと同じ様に尊敬している人が・・『板尾には気をつけろ』と・・
アドバイスをしてくれました・・。
だからあなたに後ろから刺されないようにだけは用心してたんですよ・・。」
「では、次はちゃんと頭を狙うことにします。」
「どうしてここが・・?
どうして・・
あなたが僕達のところに・・!?」
「・何故かこの事件の捜査を始めて以来、
初めて豊川刑事が真っ昼間から梅田さんとお茶を飲んでくつろいでいた。
・何故か関本君たち東京組がこちらへ帰り支度をしていた。
・“一匹狼”として有名だった豊川刑事が初めて組んだバディが、
何故かいつまで経っても署に現れない。
・・あまり頭の良くない私でも、
これだけの情報を貰えれば、
“セイズ署は真相に辿り着いた”と、
“星野刑事が被疑者の身柄を掴んでいる”と、
察する事ができましたよ?」
「・・・・・・・・・・・・。」