生きていこう。それがいいんだ。
「・・・・なんで殺されたの?」
「きっと、“一人で夜道を歩いてたから”じゃない?」
「・・・・・・・・。」
「立石は仲間2人と共謀して妹を襲った。
人気の無い建設現場みたいな所に拉致して・・・
・・・あ~・・ごめん。“話す”って言っときながら冷静に話せないわ。」
「みなまで言わなくてもいい。
想像はつく。」
「抑えつけられて抵抗できない妹に腰振る最中、立石が首を絞めたらしい。
“もっと苦しめ”
そう言いながら、奴は泣き叫ぶ妹の呼吸を圧迫した。」
「・・最悪の変態野郎だね・・。」
「“殺意は無かった”、“殺人に関してはあくまで性行為中の過失致死”
・・・そんな言い訳すらも、
アイツらはする必要が無かった。」
「・・・・・・?」
「お待ちかねのパパの登場だよ。」
「・・・・・もしかして・・・?」
「妹の事件は10年以上経った今も、
いまだに【未解決事件】として警察のどっかの埃まみれの倉庫に資料が置いてあるか、
もしくはとっくの昔にシュレッダーで粉々になってる。」
「安っぽいドラマにありがちな展開だね。」
「俺もそう思う。」
「・・・・・・・・。」
「でも、これが現実なんだよね。」