生きていこう。それがいいんだ。
「時代はめまぐるしく廻っていきます。」
「・・・・・・・。」
「それと同じ様に、“正義のバトン”は次の世代へと受け継いでいく必要があります。
残念ながら地位が高くなればなるほど、
醜い保身が横行しているようですが、
いつの日か悪しき老血は綺麗に洗い流され、若い世代がまたピラミッドを建て直していく。
私はそう信じています。」
「・・・・・・・・・・・。」
「“たかが所轄”ですが、
明日からも頑張りましょう。」
「はい・・まだまだ豊川さんの下で、
もっともっと力を付けます。」
「さて・・そろそろ関本主任達も戻ってきます。また騒がしくなりますね。」
「あ・・そういえば・・
豊川さんに一つお願いが・・。」
「なんでしょうか?」
「“事件が解決した後だけは、
誰も喫煙所には近づくな”
いつも豊川さんの貸し切りになってるこの場所・・
今回だけは僕が貸し切ってもいいですか?」
「・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・。」
「悪い事を企んでる目をしてますね。」
「あ・・バレましたか・・。」