生きていこう。それがいいんだ。


取調室を出て、星野さんの後ろに続く形で階段を昇って1つ上の階へ・・

と思ったらまだ階段を昇ってもう1つ上の階へ・・・


・・・・・・???・・


・・・と思ったら・・
まだ階段を昇って更に上の階へ・・



「留置場って・・
こんなに上にあるの・・?」


「ごめんね。ホントは2階にあるんだけど、その前に寄り道。」


「・・・・・・・?」



少し息が切れながら昇り続けて・・もう上へ続く階段が無い踊り場へ着いた・・。



“ガチャリ”


「どうぞ。」


「屋上・・・?」


「じゃあ手錠外すから両手出して。」


「え・・・・・。」


言われるがまま・・枷を付けられた両手に再び自由が戻る・・。



「どうして・・・?」


「僕から黒田さんへ・・
最後の確認です。」


「・・・・・・・・・・・。」


「君の運動神経ならあんな柵、
軽々と乗り越えられるでしょ?」


「・・・・・・・・・・。」


「僕はじゃあ・・いつも豊川さんが座ってるあそこのベンチに座ってるね。」


「・・・・・・・・・・・。」


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