生きていこう。それがいいんだ。


『ワハハ。無理だけはしてくれるなよ?

未練が強すぎて“悪霊”の類になっちまった俺の仲間が、

今まで何人ヨシヒトに詠んでもらった般若心経で“空の境地”を開けたことか。

・・俺達だけじゃなくて、この街の死者の多くはヨシヒトに感謝してるんだからな。』


「そう言って頂けると僕も救われます。」





さすがに閉店時間を過ぎてしまったので、

“星野さん食べるの遅すぎ!!!”
とカエデちゃんに少し叱られる。


源さんとの会話を中断して、
残りのお肉とご飯をかき込んだ後・・


『『『おぉ星野!また来いよ!』』』


手を振って見送ってくれるカエデちゃんだけでなく、漁師さん達にも会釈して元気飯を出た。





『グォオオオオ!!!!!』


「・・・・・・・・・・・。」


『ォオオオ呪おおお殺ォォ呪・・
・・オォオオオ呪オオオ・・!』


・・・直後、さっそくこのまま真っ直ぐ帰宅ともいかず・・


「・・・僕でよければ、
あなたの話を聞きますよ。」


性別すらも判別つかないほど、
黒くなった闇の塊と一緒に歩を進める。


関本主任にドヤされない程度に・・

明日はちょっとだけ起床時間を遅くして、
遅刻しようかな・・。




























 


 


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