生きていこう。それがいいんだ。
竜さんにUSBメモリを渡した後、
スマホを眺める事もなく、
ソファに座ってボ~っと天井を見上げる。
別に確かめてどうする事もないけど・・
もう関わらないって決めたけど・・・
でも・・・説明するのが難しいよく分からない感情がずっとこの心の片隅にある気がした。
壁にこすり付いたチューインガムのように、
取れそうで取れないベタベタしたナニカが張り付いてるみたいに・・。
「どれこもこれも上物だA子!!
ヒャヒャヒャ!こりゃ高く付くぜぃ~。」
「・・・・・・・・・。」
「・・・・で?何が聞きたい?」
「竜さんって政治家方面にも手出してる?」
「・・・・おいおい。
あんまり穏やかな話じゃねぇな。」
「・・・・・・・。」
「何が知りたい?」
「安っぽいドラマにありがちな展開って現実にはあるの?
政治家が、自分自身とか家族が罪を犯した時、それを揉み消すみたいな。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・。」